ハワイは本当に素晴らしいところです。誰が行っても、そう言うでしょう。でも、残念なところもあります。それが、執拗なチップへのこだわりです。ハワイには、お金に飢えた、過度なチップへの欲があります。チップの請求が、日本人客を不快にさせます。実体験をふまえ、ハワイのチップ事情について詳しく見ていきましょう。

チップを求めるハワイで働くステーキ店員

ハワイのステーキ店で会計後にチップを請求される - ルースズ クリス ステーキ ハウス

これは、ハワイのステーキ店 – ルースズ クリス ステーキ ハウスに行ったときのことです。このお店は、テレビでも芸能人が行くステーキ店として有名で、多くの日本人客が行くお店になります。私もハワイに行った時に、このステーキ店を訪れました。多くの日本人客が入店を待っていたのですが、タイミングよくすぐに入れました。

ハワイルーズクリフの美味しいステーキ

味は美味しかったです。やはり、日本では食べられないような、ステーキの味を堪能することができました。私たちのテーブルを担当してくれた、ウェイターも30代くらいの男性で感じがよく、とても美味しい食事を楽しめました。

会計後にチップをせがまれる

ルーズクリフの帰りにチップをせがまれる

そうして、美味しい食事を済ませて、会計を後にして街をぶらぶらしようと歩き始めたら、後ろから先ほどのウェイターが近づいてきました。彼は必死な形相でこういうのです。「チップが足りない」と。ここで、アメリカの会計事情について触れてきましょう。

アメリカでお会計をするときは、いちいち日本みたいにレジまで行きません。大抵、黒のカバーケースの中に、レシートを入れて渡されます。そこにチップを含めたお会計金額を入れて、担当してくれたウェイターに渡したり、テーブルに置いて帰ればいいのです。

レシートサジェスチョンハワイ

アメリカの会計レシートには、必ずと言ってよいほど、チップの提案金額が書いてあります。「Suggestion」という文字で、だいたい合計会計金額の10%~20%が良いと書かれています。しかし、これについて日本人の皆さんに知っておいて欲しいのが、チップの金額は自分たちで決めて良いということです。

日本人のなかには、チップは必ず払わなければいけないものと思うかもしれませんが、チップは払わなくてもいいのです。特に、サービスもよくなかった場合は、意思表示としてチップを払わない、もしくは少ししか払わないのもいいでしょう。私たちは、そのときにウェイターの対応は悪くなかったのですが、帰りにホテルで飲むドリンク代の小銭にとっておきたかったので、だいたい、会計金額の8~10%を払いました。

しかし、その後に例のウェイターがやってきて、必死な形相で足りないというのです。どうやら、このウェイターは20%よこせということらしい。しかし、こちらはチップを払ったことを伝えています。それでも少ないと一点張りなので、しょうがなく20%支払いました。おかげで、帰りは飲み物が買えませんでしたが。

日本人はカモにされやすい

ハワイで会計後にチップをせがまれる

私たちのような光景を、ロイヤルハワイアンホテルでも見かけました。若い女性とそのお母様らしき人が、やはりお店を後にしたときに、ウェイターからチップをせがまれたようです。思うに、日本人客はチップを払うよう要求されやすいように思います。なぜなら、ハワイに住む人も、日本がチップに疎いことを知っているので、余計にチップをせがんでくるのです。チップについて知らない優しい日本人は、ついつい払ってしまうのですが、本当はチップなんて払わなくてもいいのです!これは大にして言います。払うか払わないかは、こちらで決めれば良い話なのです。

チップを求めるのがわかるから不快

海外チップハワイの残念なところ

ハワイは特に日本人が多いため、チップをせがまれやすいのです。ハワイに来て、残念だと思うのは、ハワイの人のチップに対する執着心です。日本人が相手だと、少しでも多くチップをもらおうと考えるいやらしい気持ちが、プンプン感じます。あるセグウェイに乗れるお店を利用した時に、一通りセグウェイで楽しんだ時に、最後にアンケートを求められます。そのときに、チップの提案がまた書いてあるのです。そこでは、20%~40%と高い提案金額が書かれています。

何も知らない日本人は、そこで高いチップを払ってしまうのです。実に馬鹿げています。チップなんて自分たちで払うか決めていいのです。アメリカ人たちの要求に応じる必要はありません。

ハワイは豊かと言われているが実は貧しい

ハワイは貧しい国

このことから、ハワイは豊かと言われているけれども、貧しい国なのだなと思いました。ある日本人の若い女性のガイドさんが言っていた言葉です。「ハワイの牛乳は7ドル(1,000円近く)もする。給料は安いのでなかなか買えない。」と言います。観光で働く彼らたちの給料はとても少ないのです。20万円も貰っていないのがほとんどでしょう。だから、チップで生活費を稼ごうとします。だから、チップについて過度な執着心があるのです。

豊かなアロハなハワイと言われていますが、現地で働くスタッフたちは必死なのです。チップを少しでも多くもらいたいのです。ハワイに行ったのは、その時が初めてでしたが、現実のハワイ、本当は貧しい(ある意味で心が)ハワイの人たちを知って、悲しいというよりは、現実のハワイを知ったような気がしました。日本人は、ハワイに対して幻想的な南国の天国のようなイメージを抱きがちですが、そんなことはなく、現地の人は観光で稼ごうと必死なのです。

アメリカハワイはチップで生きている

その本心やダークな部分を知った時に、「まぁこんなものだな」と変に納得してしまいました。所詮は、心が綺麗とかそういうことはなく、チップ・金があるからこそ、サービスをするのでしょう。日本人のような、チップを考えないサービスというのは、あまりありませんでした。そういう意味では、日本人のサービス精神は本当に素晴らしいものだと、改めて多くの日本人が思うことでしょう。

そうは言っても、ハワイには日本人にはない素晴らしい自然や食べ物がたくさんあります。日本からも近いというのも、日本人が行きやすい点でしょう。チップに関しては、がっかりすることもあると思います。おそらく、この記事を読んでいる人も、チップ制度に傷ついた人たちかもしれません。でも、安心してください。そのようにチップで不快になった日本人は多くいます。そして、次は毅然と自分でチップ金額を決めて払いましょう。相手から何を言われても熱い議論を交わすことです。それが、ハワイでのいい思い出にもなるでしょう。

ハワイアンたちは貧しい

ただ、現地の人も必死で生活していることを頭の片隅に入れておいてください。彼らは、生きるために、作りたくもない笑顔を作り、必死でサービスしているのです。日本ほど本当の意味で心豊かにサービスできないのが、ハワイ、アメリカ、先進国と言われる国々です。彼らに少しでも喜びや幸せを与える意味でも、チップを渡してもいいのかもしれません。そう言っておきながら、私は平気で5%未満のチップを渡しますが(笑)。

いろんな出来事も良い思い出になります。後で笑い話にもなるかもしれません。細かいことは気にせずに思う存分ハワイを楽しんでいきましょう!チップは自分で決めていいですよ!本当にね!!